糖尿病と網膜症 (反応点治療研究会症例集) 

血糖値やヘモグロビン(HBA1C)と眼底障害や心臓病などの合併症対策を考える:このブログは原因を根本から追求する反応点治療研究会が糖尿病、合併症をテーマに東洋医学の鍼灸治療(しんきゅう、はりきゅう)の症例を紹介します。右下のリンクも合わせてご覧下さい。

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「首が痛い、背中が痛い」と訴える糖尿病患者


 2人で来院した患者は40代、鍼灸治療は痛みの解消に役立つと考えたようで、背中が痛い、首が痛いと訴えていた。

初回、何時ものように、腹部から診察を始めると膵臓の反応点は顕著に感じられた。「糖尿病はありますか」と聞くと、「実はⅠ型の糖尿病で、インスリンを投与しています」と言う。そこで心臓・眼球・腎臓などの反応を観察すると、心臓反応点が気になった。聴診器を当てると「やはり、心房粗動がある」。合併症は進行していると感じた。

2回目の診療においても、背中が痛いと訴えた。治療後4日程度は良かったが、再び痛みがぶり返したらしい。耳鼻咽喉科領域、肺、肝臓、消化器系の多くに反応点が見られ、しかも、簡単に回復しそうにない。鍼はもちろん、灸・ローラーと徹底して反応点を刺激した。やっと回復したころにはスースーといびきをかいていた。
 最後に、過去に進行している動脈硬化などは血糖管理ができていても安全とは言いがたいことを話した。すると糖尿病仲間の中に、血糖を管理しながら合併症に苦しむ人が少なくないことを思い出したようだった。そして、一過性に血糖値が上昇しただけで、動脈硬化が進行する例を挙げ、厳密に血糖を管理することは困難を極めると注意した。

3回目の治療まで2ヶ月も間があった。すっきりとした顔である。「あっ、やせましたね」と声をかけると「先生の合併症の話を聞いてダイエットをした」と報告してくれた。やはり「合併症の話をしてよかった」、彼は合併症を防げるかも知れないと「うれしかった」。彼の膵臓の反応点は一向に変化が見られない。β細胞の死滅が反応点にも影響するのだろう。それから週1〜2週に1回の割合で通院しているが、時々新しい患者さんを連れてきてくれる。

考察
 合併症対策を意識することは彼らの将来に大きく影響するが、彼らの多くは血糖管理に終始している感がある。鍼灸治療の血管拡張と合併症対策は彼らにとって極めて重要であり、症例の患者さんはそれを理解して頂いたと感じた。
 糖尿病のⅠ型Ⅱ型に関わらず、膵臓の反応点は観察される。組織的、あるいは膵臓環境などに変化があるのだろう。通常、その反応点の面積は減少することから、鍼灸治療が膵臓機能に影響する可能性も期待できるのだろうか。

反応点治療研究会

西宮市 かわむら鍼灸院  河村廣定

| かわむら鍼灸院 河村廣定 | 15:46 | comments(-) | trackbacks(-) | TOP↑

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